多文化主義と言語学習に関して

 ちょっとこれだけは卒論に関係ある部分なんだが、私って本当に多文化主義に踊らされた人間なのだなあ、と思う。そこで間違ったもの(本当は別に間違ってないんだけど)を選んでしまって、それを周りに批判されたり、賞賛されたりして動いている。ただただ多文化を自分の中に取り入れようとしすぎて、色々間違ったんだなあ、と。それでそのままレールに乗っかって、そこの専門家になれればよかったのかもしれない。たとえば、アメリカに行った人なんかは、そこの専門家になることはすくない。あまりに普遍的だから。しかし、私の場合はスペインに行っていたので、どうしても専門家になるんだと思われやすい。
 もちろん今後も私にとってスペインは重要な場所なのだけど、やっぱりそれの専門家になることはどうしてもできない。それには色々理由があるのだけど、一番自分が感じているのは「金で購入した経験値だから」だと思っている。
 それに、自分ではそれより重要な体験があったと思っている。それは、やはり努力しなければ何にもできない、ということを身体で学んだということと、知らないうちに人間の視点は偏る、ということも身体で学んだということだ。私は正直言語の資格を取ったのは大学に入って随分経ったころだしなあ。


誰も彼もが「スペイン語を活かした職業に就いたら」という。
それがどうしようもなく辛くて、生きていたくないと思うときがある。